日産 PLASMA エンジン
RB20(DET)
オーバーホール
この初期型RBの最大の弱点が NICS機構・・・
当時は 良かれと思って開発・装着された機能でしたが これが仇となって エンジン不調や
出力不足を招いてしまいます。
当時の日産マンの間では とにかく不評で よくお客さんからもクレームをいただき
正直、いい印象はありません(ーー;)
(R31の後期型からは 改良型となり マシになりましたが・・・^^;)
今回は約十年ぶりに車両を起こす・・・ということで 点検、清掃がてら エンジン内部に手を入れること
になり、当初は このNICSが引き起こす シリンダーヘッドの汚れ落としのためのヘッドオーバーホールだけ
の依頼でしたが 「どうせなら ついでに・・・」ということで 腰下(ブロック)にも手を入れることになりました。
NICSの特徴的な インテークマニホールド。
いわゆる 高速ポートと低速ポートの二つのポートを持たせることによって
低速から高速まで スムーズなトルクカーブを得ることができる・・・という機構です。
※低速、高速ポート分離
※ポート切替バルブ(パワーバルブ)
※各シリンダー、独立したインテークポートを持つ
低速走行時、高速側ポートはパワーバルブによって閉じているため
空気の流れが遮断(厳密には微量に流してはいるのですが)されています。
その結果、シリンダー側から吹き返しなどがあり バルブ周りが異常に汚れてしまいます。
また、フューエルインジェクターは低速側ポート(メインポート)にしか燃料を噴かないため
ガソリンによる洗浄作用がまったく得られない状態にあります。
※ちょっと分かり難いかもしれませんが・・・
左が高速側、右がメイン側(低速側(上の穴がインジェクターホール))
※インテークバルブ 左:高速側 右:低速側
カーボンの付き方がまるで違います^^;
これだけ カーボンがこべりついているので 掃除してやるだけでも かなり違うでしょう!
NICS機構にも ちょいと細工をして^^; 今後、あまり汚れないように・・・
※ピストンも汚れてます
※ヘッド 分解
※洗浄、清掃
※バルブ 清掃
※パーツ洗浄、清掃
※組立て